知らんし!!

工場リーマンが独り言を言っているキモい場所

番外編 Nintendo switchが曲がるって?

番外編 任天堂switchが曲がるって?

 

こういう考察もあるんだなーと素直に感心しました。

だから私の妄想も書こうかなと。

 

残留応力自体は熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂ともにあります。

熱可塑性と言うのは熱によって柔らかくなるもの、一般的な樹脂ですね。

熱硬化性とは熱によって硬くなるもの、熱収縮チューブとか。

ちなみに紫外線硬化性樹脂っていうのもあって、保険で歯に詰め物するときのあれだったりします。

樹脂成形の大半は熱可塑性で占められています。

成形方法も、射出成形、ブロー成形、押出成形、真空成形、発泡成形など多種ありますが射出成形が大半だと考えればOKです。

射出成形は樹脂種類がどんなものであれ残留応力は残ります。

射出成形など高圧がかかるものだけでなく、刃物で削っている金属加工でも残留応力というものは存在します。

 

また、残留応力は特定のところに集中するといった傾向はあります。

残留応力を軽減させるものの一つとしてガスアシスト成形と言うものがあります。

窒素ガスを噴入し応力を逃しクレージング、ひけ、そりといったものを防ぎ同時に強度も向上させる方法です。

材料が少しだけ減らせるのでコストダウンにつながるのですが、特許料と絡むので部品単価的にはそう変化はありません。

 

残留応力を軽減するものにアニール処理というものもあります。

特に塗装や印刷をする部分は残留応力でクラックが入るなんてことがありますから、そういう意匠面はアニール処理されてることが多いです。

ロゴ部分が割れてますなんてシャレにならないですからね。

 

それ以外では弱い部分にリブをたてるなどの残留応力処理は現代のゲーム機において対策が取られていないということは考えられないため、Nintendo switchが曲がる問題は残留応力だけでは説明がつきません。

 

余談ですが意匠面の印刷でパッド印刷と言うものがあります。

パッドがおっぱいのような触り心地のためおっぱい印刷と呼ばれていました。

 

では、話を戻して熱の問題はどうでしょうか。

ABS樹脂の耐熱温度は一般的に70〜100度です。

ABS樹脂の高温試験やヒートショック試験で冷や汗が出てくるのは60度を超え70度近くくらいからです。

QA検査で出荷停止処理食らったときはこんなに真面目に仕事するなんてお前本当に中国人かと毒づいたものです。

熱源が常にある状態であれば、樹脂は通常よりも弱い状態になっていることは否めません。

家電でも基盤部分の熱と樹脂への影響を考慮して断熱シートやアルミシート、補強リブを追加するなど対策したりする場合もあります。

ゲーム機と排熱問題は切っても切れない関係だと思いますので排熱処理の設計が甘い可能性があります。

 

他にはABS樹脂はケミカルクラックが大敵ですが、まあ、天下のNintendoなんで知りませんでした、協力メーカー指導できてませんでしたは無いと信じましょう。

 

そう考えると複数の要因が合わさってNintendo switchが曲がるという現象が起きているのでしょう。

 

最後に中国のものづくりを紹介します。

中国とくに広東省など華南地区は来料加工と進料加工という形態が主流です。

来料加工は外国企業が主導権を取り、原料を100%輸入し中国企業へ無償支給し、中国企業はその加工賃のみを受取り製品は100%輸出する。

進料加工は中国企業が原材料を自分たちで有償にて輸入し外国企業との契約に基づき生産をし製品を輸出もしくは契約に基づき国内出荷する。

華南地区ではまだ来料加工が一般的で、それ故来料加工を悪用した犯罪もたくさんあるのが実情です。

 

来料加工だけを見ると、外国企業が主導権をもってるから材料はいいものを使っているというふうに見えますが、実はからくりがあって転廠手続きというものが存在します。

原理上は例えばネジ1本であっても輸入処置をしなければなりません。

中国企業製造→香港輸出→来料加工企業という風になります。

これでは正直仕事にならないため、転廠手続きをして広東省内であれば中国企業製造→来料加工企業が可能となります。

これが材料にも当てはまっていることが多々あります。

2006年頃から来料加工メーカーでも目に見えない内部部品は中国国内メーカーのものを使用していました。

目に見える部分もコストダウンで日本製から奇美など台湾系にかえることが多くなてきました。

 

日本製の材料というものは、そのノウハウは日本企業にあります。

だから何か起きたとしても対応が可能です。

しかし、海外の材料は日本企業にそのノウハウがありません。

ですから、問題が起こっても日本企業は対策を講じにくいのです。

とくにODMという形態になると日系材料メーカーと日系メーカーとのつながりは少なくなってきます。

故にこういう問題はこれからも各所で起きていくことでしょうし、設計や生産技術で何とかするしか無いというふうになります。

 

弱電メーカーや自動車メーカーがグローバル化とともに壊れないから、壊れていいので壊れたことが目で見てわかるようにするというふうに方針が変わってきました。

Nintendoも子供が乱雑に扱っても壊れないから、乱雑に扱うと確実にこわれるが怪我をしないに変わっていくのかもしれません。

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