工場リーマンが独り言を言っているキモい場所

とりあえず適当なことをつぶやいてるん

12年前の今日、深圳での生活に終止符を打つべく転職活動を開始したんだった

12年前の今日、深圳での生活に終止符を打つべく転職活動を開始したんだった。

ふと、思い出したよ。

 

まあ、実際に深圳を去ったのは2006年10月23日なんだけどね。

転職を思い立ってから約3か月くらいで次の職場に移ったんだな。

まあ、あの時23歳だしね。

 

2006年というのは北京オリンピックに向けてイケイケの年だったと同時に2004年重慶サッカーでの反日デモ、2005年の広州反日デモ反日が続いた年でもあった。

 

指紋を取られるようになってからは行ってないが、それ以前はちょくちょく香港から深圳へは行っていた。

駐在員として生活してきた中でA21バスとかA43バスとか経由で安価に深圳まで行くことができたし、深圳も日々巨大な発展をとげてはいるが、東門の位置、吉之島(ジャスコ、今は永旺(イオン)と言っているらしいが)の位置、地王大厦の位置、布吉の位置、龍城の位置は変わっていないからね。

 

当時、私は布吉にある日系企業に駐在員として働いていた。

駐在員といってもその企業に入れば中国へもれなく在籍出向するというたぐいのやつである。

新卒大卒は年俸255万円、短大卒は年俸245万円となるが、中途採用者は400万円とか600万円とかもらっているグレー的を超えているなにかの企業である。

中途採用者は誰でも知ってるような大手企業出身者だったが、出世争いで敗れたとか、早期退職だったとか、取引先に押し付けられたとか、パワハラ下請けいじめ、セクハラで前職を追われたとかそんな癖のある人たちだった。

私も始業5分前着席で遅いと怒られ、ならばと30分以上まえに着席してても遅いといわれ怒られるのである。

終業も上司が帰らないと帰れないといった具合で自分でも2年半よく耐えたと思っている。

 

今は、丹竹頭駅という地下鉄が近くにあるが当時はバスかタクシーしか選択肢がなかった。

深圳市でも特区という概念があり特区外の工場から特区内に入るには身分証かパスポート提示しないといけない時代である。

深圳といえば今はファーウェイやテンセントが超有名であるけれど、当時は鴻海と康佳が有名企業だった。

 

深圳は昔から新しいものと古いものが常に融合している町だからというのもあるのだろう、その融合具合は今も変わらない。

 微信という電子決済が話題になって進んでいる象徴になっているが、その走りは香港の八達通だし、携帯電話で送金は当たり前にできたし、昔から月給の何倍もする携帯電話をステータスのように持つことが流行ってたんで今になっても驚きは少ない。

12年前の時点で当時17歳だった自分の生産ラインを担当していた女の子(笑ったところがFF8のリノアに似ていたんでリノアと呼んでいたけど)はいわゆるスマートフォンの走り、ブラックベリーを買うためだけに工場労働を辞めて売春という道を選んだくらい。

中国を去る数か月前に営業的なSMSが届いてびっくりしたよ。

結局、転職活動に忙しすぎていく暇がなかったけど。

 

私は駐在員時代は髪を切るのも、何か買い物をするのも、食べ物を食べるのも工場の前にあった従業員御用達のローカルなお店に行っていた。

まあ、日本人の駐在員でやめるまでずっとその散髪屋で髪切ってたのは自分だけらしいけど。

店員も一番年少で12歳の女の子だったかな。

勉強についていけなくて、爺さん婆さんと住んでいた田舎から家出して母親を探しに出てきたそうだ。

まあ、ただ、理由はどうあれ着の身着のままで出てくる勇気はすごいけどね。

当時でも今でも児童労働で違法なんだけど、人口が多い分そういう店は後を絶たない。

まさに、そういうところが当時のイケイケの中国だったよね。

 

髪を切ってくれるのは美容師のあんちゃんで、洗髪が女の子だった。

女の子も賃金の安い20歳未満だったんで、洗髪含めて全部で5元くらいだった。

 

 

そういうことも経験してるからこそわかることがあって、深圳は確かに経済発展が著しくて今の停滞した日本と比べると輝いているかもしれない。

しかし、人間の本質は変わることがなく、底辺はやはりあるし、意識の差の上下も大きい。

当時の私の上司は中国人だったし、同僚も中国人だったし、生産ラインにも中国人がいたが、3者は同じ中国人とは思えないほどその考え方が違う。

その境遇も違うし、戸籍も都市戸籍農村戸籍などの差があるので違うのだ。

中国という国はやはりどこまで行っても階級社会であり、その階級による意識のさは大きい。

これだけ経済成長を遂げている深圳でも変わらないことがあって、やはり深圳は正直者が馬鹿を見るところなのだ。

確かに中国人でも志が高く、生真面目なやつがいる。

ただ、階級が下だと逆転はできない。

そしてそんな生真面目なやつが現実を知り明後日の方向へ行きだす。

それは何年たっても変わらない、いや、中国という国家運営自体が変わらなければ変えられないのだ。

 

今の中国はバブルの時の日本と同じである。

経済成長しているから希望というものを見出してはいるが、少子高齢化格差社会なんてものは足元を見れば転がっている。

見ないふりをしているだけ。

結局どこも隣の芝は青いというところがあって変わらないというオチ